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妻が家事を放棄する原因は?

家事をすべて妻に任せていた結果、

「ふと気付いたら、妻が家事をしなくなっていた」というケースがあります。

以前はきちんと家事をしてくれていた妻がいつのまにか掃除も洗濯もしなくなっていることに、

家の中が散らかり放題になって初めて気付いたという夫もいるでしょう。

また、妻が料理をしないため、

夫が総菜を買ってきたりインスタント食品を用意したりしないと、

家で何も食べられない場合もあります。

そのように家事を放棄する妻はどのような気持ちでいるのでしょうか。

この記事では、妻が家事を放棄する原因や、

家事を放棄するときの心理状態について説明します。

原因を知らなければ解決方法も見つかりません。

この段落では、妻が家事を放棄している場合に考えられる主な原因として3つを取り上げます。

男性が想像する以上に妻は「自分がきちんと家事や育児をしなければならない」というプレッシャーに苦しみつづけています。

男女平等が当たり前とされる現代においても、

昔ながらの「家事・育児は女性の役割」という価値観から解放されていない夫婦は多いのです。

また、「良い妻・良い母であること」にアイデンティティーを感じる女性も多く、

その気持ちが「家事・育児を完璧にしなければならない」と自らを追い詰める結果になっている場合もあります。

妻がそのような思いで毎日の家事・育児をがんばっていることを「知らなかった」という夫も多いのではないでしょうか。

その場合、全く悪気がないままに妻の気持ちを傷つけるような言葉を発してしまうケースがあります。

たとえば、夫が何気なく「もっと家事が得意だと思っていた」「どうしてできないの?」などと言うと、

妻は自分の努力がすべて否定されたように感じてしまうのです。

妻が日常生活の中でためているストレスを意識して、

怒りの導火線になりかねない発言をできるだけしないように気をつけたほうがよいでしょう。

へたをすると離婚の原因にもなりかねません。

家事や育児は会社での仕事と同様に、場合によってはそれ以上に、

心身を消耗する作業です。専業主婦であっても家事と育児は大変なことであり、

しかも、仕事と家事・育児の両方を担っている女性も多くいます。

労働時間が夫と変わらなかったり、せいぜい1~2時間早く帰宅できる程度だったりする場合も少なくありません。

それなのに、家事のほとんどを1人でするのは、妻にとって大きな負担です。

「きちんと家事をしなければいけない」と思っていても、

心身の疲労が限界に達していて、家事の一部を放棄せざるを得ないというケースがあるのです。

蓄積した疲労が大きすぎる場合は、うつ状態になって何もできなくなるケースもあります。

現代の20代以上は、「家事は妻・母の役割」という価値観と「家事は家族みんなで分担すべきもの」という価値観の間で揺れ動いているといえます。

その結果、家事負担が妻に偏りがちな状態は昔と同じでも、

妻が「自分だけが家事を負担するのはおかしい」という不満を感じるケースが増加しています。

もちろん、妻や母のほとんどが専業主婦だった時代と現代の働く女性とでは、

家事・育児負担の大きさは異なります。

共働きにもかかわらず夫が家事や育児を妻にまかせっぱなしの場合は特に、

妻の負担が大きくなります。また、妻に「夫も仕事で疲れているから、

家事や育児を頼みにくい」という気持ちがあるため、

自分の負担が大きいことを夫に訴えられないことも多いのです。

こうして、妻の不満は表に出ないまま、どんどんたまっていきます。

女性が集まる掲示板で家事放棄に関するトピックをみると、

程度の差こそあれ、「家事を放棄したことがある」という女性が非常に多いことがわかります。

それに対し、「家事を放棄したいと思うけれど、後でもっと大変になることがわかっているので、

放棄できない」という声も少なくありません。

この段落では、家事を部分的に、

または全体的に放棄している妻が思っている主なことを大きく3つに分けて紹介します。

家事は日常生活の中で無限に発生する作業をその都度片付けていくことの繰り返しです。

問題を感じずに日常生活を送ることができているのは家事をしてくれている人のおかげなのですが、

家事をしている本人以外にはその手間や苦労が見えにくいといえます。

妻の多くは「自分が家事をがんばって家を快適に保っていても夫に評価してもらえず、

当たり前のことになってしまっている」という不満を抱えています。

また、家事の大変さを理解してもらえないことや家事に協力してもらえないことにも、

やりきれない気持ちを感じているのです。

家事を放棄するところまで追いつめられてしまった妻は、

夫にもっと家事を担当してほしいと思っています。

しかし、家事について「妻の仕事の一部を手伝ってあげる」という意識のままでは、

妻の不満を解消するには十分ではありません。

妻は、夫も家族の一員として「自分も家事をしなければいけない」という認識を持ってほしいと考えています。

妻の中には「家事は妻の役割で、

完璧にしなければいけないもの」と強く思っている人もいます。

夫が仕事に集中できるようにサポートすることが妻の務めのように考えているのです。

しかし、完璧主義な人ほどプレッシャーに負けて挫折しやすい傾向があります。

「完璧にできないなら、すべてやりたくない」等と、極端な考え方をしてしまいがちなためです。

完璧な妻を目指す女性は、疲労や不満等、

何らかの理由によって家事が完璧にできなかったケースが発生した場合、

必要以上に引け目や罪悪感を感じてしまいます。

その思いが家事への意欲をさらに減退させ、

家事放棄に拍車がかかることもあります。

人によって程度は異なるものの気力と体力にはどうしても限界があり、

オーバーワークがつづいて疲労が蓄積すれば、

「とにかく、少しでも休みたい」と思うのが自然です。

仕事と家事や育児を両立させている女性にも、

心身の疲れが大きすぎて家事をきちんとする余力がないというケースが多くあります。

そのような場合は「家事をしなければいけない」と考えながらも疲れに負けて、

「今は休ませてほしい」という気持ちが勝ってしまうのです。

また、「夫にも自分がこれほど疲れていることを理解してほしい」とも思っています。

ハードな毎日を乗り切るための方法として、

時々、家事放棄をしているという女性もいます。掲示板では、

「夫が休める日には家事をしない」「疲れて、どうしても夕食を作りたくない日は、

夫に頼んでテイクアウトをしてきてもらう」といったコメントがみられました。

妻が家事を放棄しているときの対策

妻が家事を放棄する原因や家事放棄するときの気持ちについて、

ここまでみてきました。