ワンオペ家事からの脱出
2020年7月10日
緊急事態宣言が解除されリモートワークで在宅の毎日が
通常勤務に戻りつつあるようです。
毎朝の通勤ラッシュに帰宅ラッシュ。
嘸かしお疲れの事でしょう。
家事の分担での夫婦間のもめごとも一時休戦だった状態が
再び夫婦間の家事戦争再開なんてこともある様です。
夫婦共働きでも、家事や育児がすべて妻の役割になっているという家庭が多いのではないでしょうか。
そのような場合、必ずしも妻の立場が夫よりも弱いという訳ではなく、
「ワンオペ家事から抜け出したい!」と妻は思いつつも、
なかなか解消法が見いだせないというのが実情のようです。
ワンオペ家事になりやすい家庭の特徴としてまず考えられるのは
「男性の家事意識が低い」ということです。
そのような男性の傾向として「結婚するまで実家暮らしでいたため、
家事などをすべて母親任せでいた人」や
「脱いだ靴下をそのまま床に脱いだままで置くなど、
家庭内で小さなことでも他人に任せる人」
「料理や掃除、洗濯などを今まで一度もしたことがなく、
そもそも自分でやろうとも思ったことのない人」などが挙げられます。
このような夫を持った場合、
妻は夫と家事を分担するよりも自分でやってしまうほうが早くて確実だと判断するようになります。
また、夫に協力してもらおうと頼んでも、
やってくれるはずがないと諦めてしまっているかもしれません。
そのため、家事意識の低い夫がいる家庭には、
妻がワンオペ家事になっている傾向が多く見られます。
さらに、日本の男性にありがちな
「男性は仕事、女性は家庭」
という自分の父親世代と同じ価値観に縛られてしまっている人にも、
妻がワンオペ家事になっている傾向があります。
そのような男性は、一見してとても頼りがいがあるような男性に見えます。
しかし、「妻がどんなに多忙でも家事や育児は妻の役割であり、
収入面で貢献するのが男の役割だから家事を手伝う必要はない」
という考えに固着しています。
そのため、妻は「手伝ってほしい」と伝えることもできず、
夫へ家事を頼むことを諦めてしまっているケースも多いようです。
逆に夫の立場からすると「普段仕事で疲れきっているのだから家ではゆっくりと休みたい」という気持ちがあるのでしょう。
「収入面では自分がしっかりと稼いでいるのだから、
妻が家事や育児がそこまで大変なのであれば、
無理して働かずに仕事を辞めて家に居ればいいのに」という考えが根底にあるのかもしれません。
家事の能力が高く、責任感の強い女性の場合は、
家事を協力しようという考えを全く持たない夫を説得するよりも
「自分が我慢してしまったほうが楽かもしれない」と思い込む傾向にあるようです。
仮に夫と家事について話をする場があったとしても
「家事分担の折り合いがつかないのではないか?」
「口論したあげく、ケンカになってしまうのではないか?」などと不安になり、
自分ですべてを背負ってしまったほうが家庭の幸せを保つことができると思ってしまうのです。
次にまた、近くに頼れる人がいないという環境もワンオペ家事になる原因の1つです。
以前は両親や祖父母との同居が当たり前の時代がありましたが、
昨今では都会を中心に、核家族という形態が普通になってきています。
そのため「近くに自分の親や兄弟姉妹が住んでいない」
「夫にも頼ることができない」という八方塞がりの状態になり、
どうすることもできずにただひたすら一人で我慢して家事や育児を続けなくてはならないという女性が増えてきています。
では、妻のワンオペ家事が長く続いている家庭では、
どのような問題が起ってくるのでしょうか。
起こりうる問題点について、次のようなことが考えられます。
1つ目として「夫婦仲の関係が気まずくなること」が予想されます。
その理由として、妻が家事や育児でオーバーフローを起こしているにもかかわらず
夫が全く助けないという現状に妻が不公平を感じたり、
不満をつのらせてしまったりするであろうと容易に想像できるからです。
2つ目は妻が仕事や家事、育児をすべて一人で長期間続けていれば
「過労で倒れる」という可能性も考えられます。
家事や育児は想像以上に時間がかかります。
その結果として、十分な睡眠時間が取れなかったり、
しっかりと休息時間を確保することができなかったりすることで疲れがピークとなり、
体調不良を起こすこともあります。
このような最悪の事態になる前に、
辛いワンオペ家事から抜け出すための対処法を考えていきましょう。
ワンオペ家事から抜け出すためには、
まずは1日のスケジュールを逆算して予定を組んでみましょう。
例えば、子どもを夜9時に眠らせたい場合は、
逆算して「夜8時半までに子どもをお風呂に入れる」と予定を立てます。
さらに逆算して「夜の7時半までに食事を済ませる」
「夕方の6時までに買い物を済ませる」など、どんどん必要な事柄をさかのぼって考えてみましょう。
そして、「これらのスケジュールを効率的に行うための最適なやり方は何か?」という視点で夫と相談するようにします。
つい感情的に物事を言いがちになりますが、
男性は女性の感情的な言い方が苦手だという人も多く、
自分が不利だと感じるとその場を立ち去るか黙ってしまいます。
夫に真剣に話を聞いてもらうためには感情的な言葉を封印し、
冷静に話し合いをするようにしましょう。
理論的に説明し「自分が家事を協力しないと妻の負担が大きすぎる」と夫に理解させることができればまずは成功です。
そこですかさず夫に家事の役割分担を割り振ってしまいましょう。
例えば「妻が子どもをお風呂に入れている間に食器の片付けや洗い物は夫がやる」
という感じで分担します。その上で時間に余裕ができた場合は、
「夜の9時からは夫婦のくつろぎタイム」として楽しい時間を設けるようにすれば、
夫も家事や子育てを協力する意味を感じてくれるはずです。
妻のワンオペ状態を回避するには、
夫も家事や育児に協力するという方法が一番の有効策ではありますが、
中には仕事が忙しすぎて妻を手伝いたくてもできないという場合もあります。
夫が働き盛りの年代である場合は、
残業や休日出勤など命じられることも多いと予想されます。
そのように夫婦共に多忙である家庭の場合は、
思い切って「家事をアウトソースする」という方法を選択してみてはいかがでしょう。
家事のアウトソースとは、
具体的には家事をプロの手に委ねるという方法になります。
家の外の人間に家事をサポートしてもらうことで、
妻がワンオペの苦しみからかなり解消されると予想されます。
家事のアウトソースには「家事代行サービス」の利用が一番適していると考えられます。
「日常的に主婦が行う家事を時間指定で主婦に代わって代行する」
というシステムであるため、プロ専門の道具などは使わず、
日常的にその家の家庭で使われている道具や洗剤を使って掃除をします。
家事代行の定期サービスはワンオペ家事の救世主になる
ワンオペは夫婦で協力して解決できればいいのですが、
夫婦共に仕事が忙しくてそれが困難である場合は、
「家事代行サービス」の利用が救世主になります。
最初は家庭のことに他人の手を借りるというのは抵抗があるかもしれませんが、
何度か利用すると、自分たちで家事をするよりもさらに質の高い結果が得ることができるようになります。
そして妻が忙しい家事から解放されることで心に余裕ができ、
家族のくつろぎの時間を設けることも可能になるでしょう。