万能アイテムの「重曹」の効果とは?
2020年4月20日
まず、「重曹とはどんなものか」について取り上げましょう。
重曹は料理にも使われるほど安全なものです。
「炭酸水素ナトリウム」「重炭酸ソーダ」とも呼ばれるもので、
弱アルカリ性を示す物質です。
この重曹は、料理においての「ふくらし粉」として役立つだけでなく、
「掃除用具」としても極めて有用に働きます。
なぜなら、重曹は、
油脂の乳化や、たんぱく質の分解に対して効果を示すからです。
このため、皮脂汚れを効率よく落とすことが期待できます。
足の裏の皮脂や、食べ物や飲み物の汚れがつくカーペットやラグの
掃除にも重曹がよいと言われるのは、このためです。
何よりも、重曹は、先に述べたように非常に安全性の高い物質です。
このため小さなお子さんがいる家庭でも、
「掃除用品」として採用しやすいという特徴があります。
重曹を使ったカーペットやラグの簡単なお掃除方法
それではここからは、重曹を使った簡単なお掃除方法について見ていきましょう。
重曹を使ったもっとも簡単なお掃除方法としては、
「カーペットの上に振りかける」というものが挙げられます。
カーペット上に広がる目立つシミや汚れに、
まずは重曹を振りかけてください。
そしてそのうえで、古い歯ブラシなどを使ってその汚れをこすりだしていくのです。
重曹の効果とこのこすりだしで、大きな汚れ、目立つシミが取れていくはずです。
重曹をカーペットにすり込んで、
1日程度おいておくと汚れが取れやすくなります。
重曹の場合、洗剤とは違い、
もしその床を子どもが歩き回っても不安がないため、
このような方法も臆さずに使うことができますね。
翌朝になったら、掃除機でこの重曹を一気に吸い取りましょう。
重曹は安全なものではありますが、
朝いちばんに掃除機をかけてしまえば「重曹の舞い上がり」なども防ぐことができます。
この方法は非常に簡単でありながら、
効果が大きいやり方といえるでしょう。
子どもがある程度大きくなったのならば、
お手伝いの一つとして、子どもに重曹を預け、
ハブラシでこすりだすところまでを任せてもよいですね。
踏み洗いをしてしっかりと汚れを押し出す!
カーペットやラグの汚れを落とす方法として、
もう一つ紹介しておきたいのが「踏み洗い」です。
これは非常に原始的な方法ではあるものの、
しっかりと効果を示すお手入れ方法といえます。
バスタブにお湯を少し溜めて、中性洗剤を溶かしていきます。
この際、基本的には残り湯があればそれを使っても構いません。
そこに、カーペットやラグを入れます。
そのカーペットやラグを、両足で踏みながら洗っていきましょう。
この「踏み洗い」は、カーペットやラグの中の汚れを押し出す効果があります。
きれいだった水がすぐに濁ってしまうほど、
効率よく汚れを落としていくことができるのです。
最後にお湯を抜き、きれいなシャワーで表面を洗い流していきましょう。
また、中性洗剤は肌に刺激となる場合もありますから、
自分の足もしっかりと洗ってください。
その後で、カーペットやラグを洗濯機にかけて脱水しましょう。
ただし、水を含んだこれらは非常に重いので、
扱いにはご注意を。
脱水が終わったら、しっかりと乾かしましょう。
生乾きだと雑菌の発生を招いてニオイが出てしまいます。
最後に
ご紹介した重曹を使ったカーペットやラグのお手入れは、
自宅で自分で簡単にできるものです。ただし、
「普段の家事」で忙しい中やろうと思うとなかなか大変なものです。
たとえば「家事代行サービスに普段の家事を頼み、
自分はカーペットやラグの踏み洗いを行う」というように、
上手に使い分けて取り組むこともおすすめします。