オキシクリーンってどんなもの?
2021年7月9日
衣類・食器・浴室など幅広い洗濯や掃除に使えて効果も高いと言われ、
一度使うと病みつきになる人が多いそうです。
オキシクリーンの魅力とその他の酸素系漂白剤にもスポットを当ててみました。
話題の「#オキシ漬け」「オキシクリーン」とは?
SNSで話題となった「オキシ漬け」に使われている「オキシクリーン」は、漂白剤の1つで、
コストコで購入している人が多いようです。
「オキシ漬け」とは、オキシクリーンにさまざまなものを浸け込んで漂白・除菌する方法のこと。
多くの人が「オキシ漬け」に挑戦した様子をSNSなどにアップロードし、
インターネット上のあちらこちらで騒がれるようになったようです。
掃除好きの人や、家事や掃除のプロさえも注目しているようですが、
なぜこれほどまでに「オキシ漬け」と「オキシクリーン」が注目されたかというと、
その理由はどうやら効果の高さと安全性にあるようです。
オキシクリーンは、酸素系漂白剤であると述べましたが、
そもそも漂白剤にはいくつかの種類があり、
その種類によって漂白する力の強さや仕組みが異なるとされています。
主な漂白剤として、以下の3つに分けられます。
- 塩素系
- 還元系
- 酸素系
塩素系や還元系と呼ばれる漂白剤は、色素を飛ばすことで色を白くする仕組みであり、
非常に洗浄力が強いものとされています。
そのため効果は高いのですが、
色柄物などへの使用はNGとされています。
酸素系漂白剤は、過炭酸ナトリウムが主成分の漂白剤であり、
過炭酸ナトリウムだけを使用したものから、
そこに洗浄力をプラスしたものまで、
多種多様な商品が出ているようです。
そして、酸素系漂白剤は塩素系などが苦手とする色柄物の衣類でも使用しやすくなっており、
いろいろなものを漂白・除菌でき、
高い効果と安心の使い勝手であると人気に火が付いたようです。
過炭酸ナトリウムは、簡単に言うと炭酸ナトリウムと過酸化水素が混ざったもの。
水(またはお湯)に溶けることで不安定な性質になり、
他の成分を分解する酸化力を発揮するとされています。
酸化させることによって汚れ成分を分解する仕組みと言えますね。
また、使った後は、炭酸ナトリウム(炭酸ソーダ)と酸素と水に分解されるため、
比較的環境にも優しい成分として人気なのでしょう。
現在、酸素系漂白剤には、液体タイプと粉末タイプがあります。
酸素系漂白剤の主成分である過炭酸ナトリウムには高い酸化力があるとされている反面、
水に溶いた状態では性質が安定しないそうです。
そのため液体タイプは、過炭酸ナトリウムが炭酸ソーダ(炭酸ナトリウム)と分解されてできる過酸化水素が主成分になっているそうです。
粉末タイプは液体よりも過炭酸ナトリウムを安定させやすいため、
そのまま過炭酸ナトリウムを使用できるそうです。
粉末タイプを水に溶かすと不安定になる一方で、
汚れを分解する酸化力が発揮される仕組みというわけですね。
このように粉末タイプは酸化力が高く汚れ落ちが良いとされていますが、
アルカリ性の性質を持っており、生地への刺激が強いため生地を傷めてしまうリスクも高めだと言えます。
絹やウールなどはアルカリに弱い素材ですから、
アルカリ性の粉末タイプは向いていません。
液体タイプの酸化力は粉末タイプに比べると弱いですが、
液体タイプが持つ酸性の性質によっては刺激が弱く、
生地が傷みにくいとされています。
酸素系漂白剤は、掃除やしっかり洗いたい洗濯物に使う場合は粉末タイプを、
繊細な素材のおしゃれ着などの洗濯に使う場合は
洗浄力が控えめでさまざまな衣類に使える液体タイプを選ぶようにすると良さそうですね。
オキシクリーンは、コストコでアメリカ版のオキシクリーンを購入して
使った人がSNSに投稿したことをきっかけに注目を集め、
人気が広がったと言われています。
アメリカ版のオキシクリーンは、コストコの商品の特徴としてはおなじみの大容量で、
初めて使用する人や「試しに使ってみたいな」という人には、
使いきれるか不安になるほどの量かも知れません。
そこで、容量が少な目のラインナップで、
日本語表示、日本向け配合になった日本版オキシクリーンが販売されることになったと言われています。
とは言え、少量タイプから使い始めた人も結局はハマってしまい、
大容量タイプを求めるようになることが多いそうで、
オキシクリーンの人気の高さがうかがえますね。
オキシクリーンは、衣類や食器、洗濯槽にまで、漂白や除菌目的で使えるそうです。
「オキシ液(作り方は後述します)」につけ込んでも良いですし、
普段の洗濯の際にオキシクリーンを加えるだけでもすっきりと汚れが落ちると話題になっています。
衣類の洗濯に使用する場合には、漂白目的と除菌目的で適量が異なります。
除菌目的で使用する場合は、毎日の洗濯の際に洗濯機にオキシクリーンを投入しましょう。
頑固な汚れが付いた衣類の漂白目的に使用する場合は、つけ置きがおすすめです。
いずれの使い方でも、一度目立たないところで試してから全体に使い始めると良いでしょう。
また、ウールやシルク、皮革(レザー)などには使えないとされていますのでご注意ください。
除菌目的では、1回の洗濯でキャップ(付属のスプーン)1杯のオキシクリーンを使うことが目安とされています。
洗濯機に洗剤とオキシクリーンを入れたら、洗濯機を稼働させて待つだけ。
漂白目的では、お湯4リットルに対してオキシクリーン1杯の割合で溶かしてオキシクリーン溶液(オキシ液)を作ります。
そのオキシ液の中に1~6時間を目安につけ置きしてから、
普段と同じように洗い、すすぎをするだけです。
食器類の「オキシ漬け」に使う
衣類の漂白目的と同じ分量で行います。
洗濯槽の「オキシ漬け」に使う
空(から)の洗濯槽にお湯を入れて、オキシクリーンを投入します。
5分程度洗濯機を稼動させてから、浮いてきた汚れをネットなどですくい、
通常の洗濯モードで洗って終わりです。
洗濯槽に入れる大量のお湯が用意できない時も、
熱いお湯でオキシクリーン溶液(オキシ液)を作れば、洗濯槽の中に入れるのは水でも問題ありませんね。
まず、オキシクリーンを使った「オキシ漬け」は40度~60度のお湯で溶かすところから始めます。
お湯に、キャップで計量したオキシクリーンを入れて、
かき混ぜて使います。目安はお湯4リットルに対してキャップ(付属のスプーン)1杯のオキシクリーンです。
また、この他にも、お部屋の床や壁
トイレのタンク掃除や自動車のタイヤ痕などに使っている人もいるようです。
お風呂掃除は、床をゴシゴシ擦り洗いしたり、
バスタブにかがみこんで磨き上げたりと意外にハードな作業ですよね。
また、シャンプーやコンディショナーなどのボトルの底やバス用チェアの裏面、
シャワーホースなど、密かに汚れが溜まりやすい部分も多いため、いろいろな部分に気を配る必要がありますね。
そのような掃除が大変なバスルームも「オキシ漬け」で簡単にサッパリと汚れを落とすことができるようです。
例えばバスルームの床の排水口部分にフタをして、
オキシクリーンの粉末をパラパラと振りかけ、
シャワーでお湯をかけるだけ。
排水口を閉じているためお湯が溜まり、
シャワーの勢いでもこもこと泡が立ちます。
ある程度お湯を溜めたところでシャワーを止めて放置するだけで、
キレイさっぱりの床になるでしょう。
また、バスタブにオキシクリーンを入れてお湯を溜め、
あふれ出させれば、オキシクリーン溶液(オキシ液)がバスタブから床全体に効率良く行き渡るでしょう。
バスタブの中にはシャンプーボトルや風呂桶、
バス用チェアなどを入れておけば、
まとめてつけ置き洗いができますね。
タイルの目地などの細かな部分の汚れには、
オキシクリーン3杯を少量のお湯で溶いた
ペースト状の濃い溶液を使って擦り洗いをすると良いそうです。
汚れに溶液を付けたら擦り洗いをし、
そのまま5~30分程置いてから洗い流します。
玄関掃除では大きめの汚れを拭いた後、
オキシクリーン溶液(オキシ液)を直接床の汚れ部分に付けて、
10分程度置いた後、布で拭き掃除もしくはすすぎます。
お湯100ミリリットルに対してオキシクリーンは1/8杯が目安です。
ブラシなどで汚れを擦り落としても良いでしょう。
ポイントは、汚れに付けたオキシクリーン溶液(オキシ液)が乾き切らないようにすること。
広い範囲を掃除したい場合には、細かく範囲を区切って少しずつ掃除していく方法がおすすめです。
カーペットに食べこぼしなどのシミができた際にもオキシクリーンで対応できるそうです。
カーペットの汚れ部分にオキシクリーン溶液(オキシ液)を湿らせて、
5分程度置いておきます。その後、布で叩くように拭き取ると汚れを落とせるでしょう。
カーペットにオキシクリーン溶液(オキシ液)を湿らせる時には、
その下にも布を敷いておくと床に直接溶液が触れず、
落ちた汚れが下の布に移りやすくなるのでおすすめです。
カーペットに食べこぼしなどのシミができた際にもオキシクリーンで対応できるそうです。
カーペットの汚れ部分にオキシクリーン溶液(オキシ液)を湿らせて、
5分程度置いておきます。その後、布で叩くように拭き取ると汚れを落とせるでしょう。
カーペットにオキシクリーン溶液(オキシ液)を湿らせる時には、
その下にも布を敷いておくと床に直接溶液が触れず、
落ちた汚れが下の布に移りやすくなるのでおすすめです。